めっちゃ久しぶりに『まちぶら』して来ました～(^O^)／
こんにちは～安ちゃんです。
今回は、鴻池方面を自転車でぶらぶら散策しました。
その時に『…ん？何の店やろ⁇』目に留まったお店があったので、店内を覗いてみました。

すると・・・あッ！知り合いが居てる。よし、入ってみよ♪
「いらっしゃいませ～」元気よく迎え入れてくれたのは、愛想のいい若い男性店主で、そこには若い主婦が集まって和気藹々とした雰囲気が漂っていました。
「こんにちは～。ここは何屋さんなんですか？」この質問から全てが始まり、話を聞いていたら興味が湧いてきたので、後日改めて取材をさせてもらう約束をして帰りました。

2021年に食のコンシェルジュAqua Legume(アクア レギュム)を設立した代表の山本貴之さん(現在36歳)大東市諸福５丁目に2022年9月1日にテイクアウト専門店【ひと手間のごちそう】をOPENさせた。

岡山県出身の山本さんは代々農家の次男として生まれた。
小学生の時に放送されていたTVドラマ『味いちもんめ』を見て、将来は料理人になる夢をもち高校卒業後、調理師専門学校へ通うために大阪に来た。
専門学校を卒業後は、京都嵐山の料亭で修業をおこなった。
その後、大阪の割烹料理店やホテルで勤めながら、休みの日にはイタリアンやカフェ、老人ホームなどの調理のお手伝いに行くようになり、5年間で20店舗ほどの調理場を知った。
また、この間に働いていた店舗で、経営面での数字に対する知識を教えていただく機会もあり、料理を作り提供をするだけではない世界の見聞を広めることができた。
その後、生産者や卸売業に対して興味を持ち、精肉店へ入社した。ここでは、肉の塊を解体することで素材にたいする多くの学びがあり、命をいただくことについても考えるようになった。29歳で結婚、貪欲に仕事に取組み30歳を過ぎ責任のある立場となり仕事は一層多忙になった。そんな生活が数年間続き遂に身体が悲鳴をあげてしまい離職することに。

ある時、農家をしている祖父が「もう農業するのに疲れてしもうた」と。驚いてすぐに祖父の元へ行き話を聞いた。
「経費は年々値上がりするのに、野菜の買い取り額は下がる一途。精魂込めて作った野菜、傷んでもいないのに『形が悪い』『色が少し悪い』と買い取ってもらえず、売れずに残った野菜を土の上にまくのがとても辛い。」と、涙ながらに話していた。
僕に何かできることはないだろうか。
そうだ、僕は料理人！市場にでることがなく価値のないとされた野菜などにひと手間加えることで価値を生み出すことができる。世の中には知られていない美味しい食材も沢山ある。
僕のこれまでの食に関する経験や繋がりを活かしたら、困っている人の手助けができたり、生産者と消費者(お客様)をつなぐことができる。このような思いから、今の事業と店舗を立ち上げる事となった。

結婚を機に大東市民となり7年、昨年の１１月に子どもも生まれた。
お店をはじめてから近所の小学生から子ども連れのママさん達、そして高齢者の方までと幅広い繫がりが生まれた。
人とのあったかいふれ合いができたことで、このまちが大好きになっていった。

屈託のない笑顔、朗らかで大きな声、そんな彼の人柄に人が集まってくるんだろうな～。
この日も開店前で店の外にcloseの看板を出していても、気にも留めずに入店してくる人の多さに驚いた。
「今日は何作るん？」「２個欲しいんやけど、何時にできる？」「ほな、頼むわ。その時間にまた来るわ～！」と軽やかな会話の常連さん。
マイボトル持参でオリジナルバナナジュースをほぼ毎日買いに来られる常連さん。
学校帰りの子どもがチラッと顔をだして「ただいま～」「おかえり～」が日常の風景になっている。本当にご近所さんから愛されているお店なんだな～ぁと感じました。

紆余曲折を経て、ココ大東の諸福で頑張ろうと一念発起した山本さん。何事にも全力投球タイプに見受けられ、とにかく前向きで明るい！
テイクアウト専門店・出張料理サービス・料理教室・飲食店コンサルタントなど、食に関するプロフェッショナル『食のコンシェルジュ』として、これからますます活躍の場を広げていってほしいですね。

【ひと手間のごちそう】
大東市諸福５丁目１０−１
050-5462-0871
15:00～19:00　＊不定休＊Instagram　https://www.instagram.com/hitotema_no_gochisou/
【Aqua Legume】
HP　https://aqua-legume.com/